イクメンじゃないメン

30代初心者パパが、やんちゃ2歳児はるくんと成長中。FPの人。イラスト描きは全て妻。

【自転車とはるくん③】コーヒーへのあこがれ

 ズズッ。アー・・・(息を吐く音)

 ダイニングでほっと一息コーヒーブレイク。

 はるくんは最近、

 めがねダディや妻がブレイクタイムのコーヒーをすする音を聞くと、キラキラ目を輝かせて、「もう一回!」と言ってきます。

 

 おかわりのコーヒーを飲んだ後、「飲めないよ~ニガイよ~」と言っているので、「ニガイ!ニガイ!」と味の理解はしている(?)ようですが、はるくんにはおいしそうな音がたまらなさそうです。

 妻によると、公園で砂場遊びをしたはるくんは、茶色いぬれた砂をコーヒーに見立てて、カップに入れます。そのままテイクアウトして、公園の帰り道に片手で「ああ、おいしー」と飲むふりするほどのコーヒー愛好家だそうです。

 

 それで、いつもの保育園から自転車で帰宅中、ダディが買い物のためにコンビニに寄り道した時のことです。

 入り口すぐにあるコーヒーマシンが気になりすぎるはるくん。入り口でだいたい「コーヒー!コーヒー!」とテンションが爆上がりします。

 「コーヒー!コーヒー!」

 「コーヒー!コーヒー!」

 「コーヒー!コーヒー!」

 そろそろ恥ずかしくなってきました。きょうはずっとおっしゃるので、「じゃあ一杯だけね」と目当ての買い物を済ませた後、もう一回レジに戻り、「すみません。ホットコーヒーレギュラーで」と頼みました。

 「ピピッ」

 目を輝かせるはるくん。あのボタンが押したかったようです。

 「プシュー」。抽出されたコーヒーがカップにたまると、

 どこで学んだのか、抱っこされたまま、カバーを開いて、そのままカップを取り出すはるくん。

 「おおっ。おおっと」 

 小さな手でいっちょ前にカップを片手で持つので、ダディは落とさないかヒヤヒヤもんです!

 その後も「はるくんが持つ!」といってきかないので、歩かせて、自転車の後ろまでスタスタ・・・。

 「よし、とりあえずコーヒーは持つよ」「ダメ」「え、こぼしちゃうよ」「ダメ!」「え、だめなの」・・・(涙目のはるくん)。

 

 はい、泣きそうです。(しょうがない・・・)「じゃあ、家まで持っていこうか」「落とさないでね」念押ししました。「お、おとさないでね」

 後ろに座っていたはるくんは、片手から大事そうに両手でカップを持って、コクりとうなずいていました。

 ダディは慎重に自転車をこぎだし、家までゆくーりゆくーーーりこぎました。こぼされたら大惨事ですから・・・。

 

 なんとか無事、家まで課題をクリアしたはるくんです。

 家で夕飯を作って待っていた妻に「はいどうじょ!」

 これがしたかったようです。

 

 自転車の後ろに乗ったはるくんの真剣な顔つきを見て「まあ、なんとなく大丈夫そうかな・・・」と後押ししたくなったダディ。ちょっと頼もしくなったはるくんでした。 

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●自転車とはるくんシリーズ

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